PRIME Media ブログ

blog

車のホイールについて☑

車のホイールについて☑の画像

車のカスタマイズのファーストステップとして欠かせないのがホイールです。「おしゃれは足元から」と言うように、王道中の王道といえるのがホイール交換で、車のドレスアップに欠かせないばかりか走行性能にも大きな影響を与えます。タイヤホイールのセレクトの仕方ひとつで、走りや車の見た目も変わりますので、愛車のホイール選びにはこだわりを持つ方も多くいらっしゃいます。

ここでは基本的なホイールについての役割から構造、種類、選び方などをご説明します。

ホイールの役割

ホイールは人間で例えると「足」にあたります。車輪または車輪状のもので、歯車軸の回転をタイヤに伝える役割を担っており、車を動かすには必要不可欠なパーツです。ホイールには、車体を支えながらも駆動や制動、衝撃などに耐えられる強度を求められるとともに、軽量化までも求められます。特別なシステムを持つわけではありませんが、クルマの基本である「走る・曲がる・止まる」の性能と安全を支える縁の下の力持ちのような重要パーツです。また機能面だけでなく、そのデザインは車自体のファッション性をあげるキーパーツともなります。

主な役割には、以下のものがあげられます。

・車の動力をタイヤに伝える
ホイールの最も重要な役割は、車を動かそうとする車軸の動力(回転力)をタイヤに伝えることです。ホイールがあることで、車体から地面に接するタイヤへと効率よく回転を伝え、適度な力がタイヤに伝わり車は走ることができるのです。

・放熱性
クルマはブレーキをかけると摩擦で熱が生じます。ホイールにはその摩擦熱を放出する役割もあります。この熱が放出できないとブレーキが壊れてしまいます。そうならないようにホイールが回転をしながら熱を放出するなどして、摩擦熱を冷やす役割があります。

・走行性能UP
ホイールの重さは、サスペンション周りに設置されるブレーキローターやキャリパー、タイヤやホイールなどを含めたエリアの重さの合計値である「ばね下重量」に影響を与えます。ホイールの重量を抑えることができればサスペンションの動き、ハンドリング、ブレーキ性能、さらには乗り心地をUPさせ走行性能を高めます。

・デザイン性UP
ホイールには、毎年各メーカーが新しいモデルを発売しており、シンプルなものから、凝ったもの、高級感のあるものやスポーティーなものなど、バリエーション豊かなデザインのものが販売されております。自分の好みにあわせてホイールを選ぶことができるので、車のデザイン性をUPさせることができます。

ホイールの構造と特徴

ホイールには、構造や仕組みを表すための分類方法がいくつかあります。
構造で分けると3つに分けられ、ひとつのホイールが何個のパーツでできているかの違いで1ピース、2ピース、3ピースの3タイプがあります

・1ピースタイプ
すべての部分が一体成型されているのが1ピースタイプです。エンジンの動力を伝えるドライブシャフトと、ホイールを繋ぐディスクとタイヤ内側に装着するリムが一体型になっており軽量で強度が高く、製造工程もシンプルなため価格が安いので最もポピュラーなホイールといえます。

・2ピースタイプ
ディスクとリムがそれぞれ分かれていて、溶接により組み立てられたのが2ピースタイプです。ディスクの位置を自由に設定することができるので、自分の車に適したサイズで装着することができます。2ピースタイプはデザイン面でも、バリエーションが豊富なのもメリットです。

・3ピースタイプ
アウターリム、インナーリム、ディスクの3つの部品をつないで一体化させたものです。各パーツは異なる素材で作ることができたり、各部品のカラーや仕上げを細かに変えることが可能となるためデザインの自由度が高いのが特徴です。

ホイールの素材の種類と特徴

ホイールの素材は主に「スチール」、「アルミ」の2種類に分類されます。
ほかには、「マグネシウム」「カーボン」「チタン」などの種類もあります。

・スチールホイールの特徴
その名が示す通り「鉄」で作られたホイールです。
鉄でできているため強度が高く、耐久性に優れ、丈夫で安価なため、車両価格が安いベースグレード車や大衆車に装着されることが多いホイールです。ただデザイン性には乏しく、サビやすい、重量が重いなどのデメリットもあります。

・アルミホイールの特徴
アルミホイールは鉄より軽い素材、アルミ合金で作られたホイールです。
熱の放射性と冷却性に優れ、サビや腐食などに強く、軽量なので低燃費にも期待できます。アルミホイールは加工がしやすいのも特徴で「スポークタイプ」「フィンタイプ」「メッシュタイプ」「ディッシュタイプ」など種類があり、多彩なデザインを選ぶ事が可能です。軽い上にデザインも豊富なため、ユーザーからも人気の高いホイールです。

アルミホイールの製造方法には「鋳造(ちゅうぞう)」と「鍛造(たんぞう)」がありますが、最近では鋳造と鍛造を組み合わせた「フローフォーミング」という方法も採用されております。

・「マグネシウム」「カーボン」「チタン」ホイールの特徴
「マグネシウム」「カーボン」「チタン」はすべて申し分のない素材なのですが、とても高価な為、まだまだ市販乗用車での実用化に至っていません。

ホイールの重要なワード

ホイールにはそれぞれの部位に名称が付いていたり、幅や大きさなどを示す数値がいくつかあります。ホイールを選ぶ際の重要なキーワードになるため、覚えておくと必ず役に立ちます。

インチ:単位「1インチ=2.54㎝」

リム径 ホイールの直径(インチ表示)
リム幅 ホイールの幅,ホイールの太さ(フランジを含まない)(インチ表示)
フランジ形状 ホイールにタイヤがはまる部分(B、J、JJなどアルファベットで表記したもの)
ホール ボルト穴数(4穴(ヨンケツ)、5穴(ゴケツ)、6穴(ロッケツ)と呼ぶ)
P.C.D ボルト穴の配列の直径(ミリ表示)
インセット リム幅の中心線から車体側の取り付け面までの長さ

最後に

ホイールを選ぶときは、デザインだけでなく「性能」や「品質」にも強くこだわって選ぶべきパーツです。また、自分の車にサイズがフィットするかどうかを見極めるのが重要です。フィットしないホイールを装着すると事故の原因になり自分だけではなく周りまで巻き込む危険性が高くなるので、ホイールを選ぶ際は必ずデザインだけでなく車種による適合サイズを確認し装着しましょう。